岩倉の家2 House of Iwakura2

岩倉の家2

House of Iwakura2

緑豊かで閑静な住宅街の角地に、大きな1枚屋根が印象的な住まいが完成しました。
延床面積は約30.5坪。敷地は風致地区に指定されており、制約の中でも
面積以上の視線の広がりと、空間の変化を感じられるようプランしました。
南側は隣家が近接しているため、道路に面した北側にリビングダイニングと庭を設け、
大きな開口部から安定した光を取り込みます。
前面道路からの視線を遮る板塀には、経年に対して耐久性を高めるため焼杉を採用しました。
庭に植えた木々の成長がより暮らしを豊かに、そしてこの地の風景の一部になってくれることを願っています。

場所:京都市左京区岩倉
完成:2021年9月
規模: 100.59㎡(30.43坪)
設計・施工:十木舎
写真:垂見孔士氏

北東に開いた開口。木製サッシが庭とのつながりを和らげる。
建物の中心には、天井まで届く磨き丸太。
ダイニングキッチン。
キッチンの収納造作はヒノキの柾目で統一。
ダイニングからリビングをみる。
ゆるやかなスケルトン階段。ささら桁には、希少な尾州桧の1枚板を使用。
1階から80センチ上がった、階段の踊り場とつながる中2階の畳コーナー。
畳コーナーから庭を見る。
2階から見下ろす。
北庭。
建物の外壁には、火山噴出物シラスを主原料としたそとん壁を採用した。