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京都鴨川建築塾 構造実習

京都鴨川建築塾に行ってきました!

京都鴨川建築塾は、既に仕事をしている設計者や大工さんなど主に木造住宅実務者を対象とした1年間のスクールです。私も、より広い視野を身につけたいと思い、前期の10期から参加しています。

今季2回目の京都鴨川建築塾は、木構造の第一人者、山辺豊彦先生をお招きしての木材の継手、仕口の実験とその解説を主にした講義でした。
継手(つぎて)、仕口(しぐち)とは、柱や梁など2つの材をつないだ接合部のことを言います。

何種類かの試験体を用意していただき、試験機にかけて実際に引っ張りました!
実際に引っ張ることで、接合部がどんな破断の仕方をするのか、どの程度の体力をもっているのかを確認しようという試みです。



ひとつご紹介します。


鎌継ぎ(かまつぎ)という、非常に一般的な継手です。写真はプレカット(機械加工)による試験体です。材料はひのきです。


試験機で徐々に力を加え引っ張りはじめました。少し後ろが浮いてきてますね。


約1.5トンの力が加わったところで、継手部分が破断して首がめり込み、引っ張る力に堪えられない状態になりました。
こうなると、木材同士では耐えきれないですね。


試験後の外した状態の写真です。
首の部分に力が加わり、剥がれ落ちていました。

なかなかこのような実験は普段見ることはできません。実験を通じて体感することが、より身近に
構造を考えるきっかけにもなります。我々実務者にとっては非常に重要だと思います。
紙面やパソコンの中では得られない、生きた経験をすることができました。

奥村