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十木舎のこだわり

今年も年が明けてから、あっという間にひと月が過ぎ早2月。
春を迎えるのもそう遠くないかも・・

さて、今回は十木舎の木の家造りに欠かせない木材について、
進捗中の現場から少しお届けします!

こちらは北区に建築中の「光庭の家」から

棟梁がカンナで仕上げているのは、キッチンカウンターに使用する
「チェリー材」


木目の良さもさることながら、少し赤身のかかったチェリーの風合いが
とても良い感じです。
棟梁も気合のカンナかけです。

同じく大工さん製作中の棚には木目の詰まった杉を使用。



十木舎の無垢の木を使った家造りでは、柱や梁などの構造材はもちろんのこと、
こうした室内に見えてきたり、実際に肌に触れる箇所の木材も良質なものを使って、
ぜひお施主様に楽しんで心地よく生活していただきたいと日々考えています。

続いては右京区に建築中の「梅津の家」

大工さん天井の板張り中。端正な杉の白板を使用。

出窓には幅広の杉の赤板を1枚板で仕上げています。

カウンターには木目の詰まった桧を使いました。

但し、これら素材の持ち味を生かすのも、そのデザイン性と職人さんの技術
を抜きにしては語れません。

これからもさらにこだわりを持って、木の家造りに取り組んでいくことを
感じずにはいられない今日この頃です。

森谷

テーブル・カウンター特集!

お住まいの中でもとりわけリビング・ダイニングやスタディーコーナー等のスペースには、
その空間に合ったテーブルやカウンターなどがあるととても素敵ですよね。


十木舎ではお住まいをご提供するだけでなく、テーブルやカウンターなども
合わせてお造りすることができます。

テーブルやカウンターなどに使用する無垢の一枚板を自社で仕入れ、
大工さん屋や家具職人さんに造作してもらうことでお手軽な価格であつらえることができます。


今回は今まで納めさせていただいた、テーブルやカウンターなどをまとめてご紹介します!


まずは栃(とち)の耳付き一枚板のテーブルです。

続いてヒバの耳付き一枚板

こちらはタモ材を2枚接ぎ合わせたテーブル





同じくタモ材の2枚接ぎですが、ダイニングのスペースに合わせたサイズに。

こちらもタモ材の2枚接ぎですが、ローテーブルにしました。



これは掘りごたつの座卓です。材料は欅(けやき)

桧のカップボードや収納を造作したキッチンには
同じく桧(ひのき)で造ったダイニングテーブルを合わせました。





ここからはカウンター等です。
吹き抜けを利用したスタディーコーナーにはカウンター
材料はです。



同じく吹き抜けにカウンター。サぺリという木材を使いました。

こちらのスタディーコーナーは欅(けやき)を使用。




シンプルなデザインのデスクはオーク材です



欅(けやき)を使った洗面カウンター




最後は見事なの一枚板であつらえた店舗のカウンター


などなど今回は一部のご紹介になりましたが、
まだまだ色んな種類や大きさの板を取り揃えております。

お住まいをご検討の際にはお施主様オリジナルなテーブルやカウンターを
あつらえてみてはいかがですか?

今回は十木舎のテーブル・カウンター特集でした。

森谷

無垢の一枚板(ウォルナット)

ウォルナットの無垢板加工しました!

今日は先日加工しました、無垢の一枚板のご紹介です。

無垢の一枚板のテーブルやカウンターをあつらえると、
とても高額になるイメージがあるかもしれませんね。

「無垢の一枚板で造ったカウンターがほしいんだけど・・・高いんだろうな」

そんなご希望に応えるべく、十木舎ではテーブルやカウンターの一枚板を
自社で取り揃え、しかも加工から仕上げまで一貫して行うこともできますし、
デザインによっては加工のみを家具職人さんにお願いするなど、工夫を凝らし
比較的お手頃な価格でご提供させていただいております。

こちらはウォルナットの一枚板

耳付きの立派な板ですね。

今回は70cmの奥行のある書斎カウンターのご要望がありました。

こうした一枚の無垢板は乾燥をしていく過程でどうしても反りやねじれなどが
生じます。まずはそうしたひずみをこの機械で修正します。
色の薄いところが削れている箇所ですね。

ひずみが取れてまっすぐになりました。ウォルナットといえばこげ茶色のイメージが
ありますが、削った素地はこんな色なんですよ。



第一段階の粗加工が終わると第二段階
ベルトサンダーで表面を削っていきます。

粗いサンドペーパーから段々と細かいサンドペーパーへ
徐々に表面が平坦になっていきます。



続いて仕上げサンダーによって、さらに細かいサンドペーパーで削っていきます。

仕上がりの良さはこの研磨で決まるといっても過言ではありません。
手間を惜しまずに幾度となく研磨を重ね、さらに滑らかにしていきます。

この時点で表面はツルツルとしてとても気持ちが良いです。
やっぱり本物の無垢の木質感は格別です。


研磨が終わるといよいよ仕上げ。今回はオイルを塗って仕上げます。

オイルを塗ると先ほどまで白っぽかった表面が一気に変わり、
木目が現れ、色もいわゆるウォルナット色となってきます。



とてもきれいな木目が現れました。

とても落ち着いていて良い感じに仕上がりました。
あとは現場で大工さんによりカウンターとして取付を待つばかり・・・
とても楽しみです。


今回はウォルナットの一枚板でしたが、まだまだいろんな樹種を取り揃えております。
使う場所やお好み、部屋とのバランスなど色々考えられますね!

それでは今回はこのへんで。

森谷

杉の柾目板

街路樹が徐々に紅葉し始め、季節のうつろいを感じるこの頃。。

今回は十木舎に新しく入った材料のご紹介です。
十木舎では普段からよく用いる無垢の杉材ですが、こちらは杉の柾目。
何ともいえない端正で上品な美しさがあります。

通常床や天井に使う板とは異なりますが、何が違うかお分かりいただけますか?
実は下の絵のように木取りを行うと、同じ木でもこのように木目の表情が違います。

ちなみにこちらは板目です。

左官屋さんの手仕事

職人技! 左官の手仕事
珪藻土(けいそうど)塗 と ふき取り仕上


今回は現場から左官屋さんの仕事を少しお伝えします。

十木舎の家では内装の仕上げを珪藻土の左官仕上を標準にしています。

健康への配慮と木の家の特性を生かす建材を使いたいと考えているからなのですが、
珪藻土は調湿や消臭の効果がある建材としてご存知の方も多いですよね。

珪藻土については 仕様のページ を参考にして頂くとして・・・


現場での施工の様子です。


まずは珪藻土の材料に水等を入れてよく混ぜます。




左官屋さんは慣れた手つきで壁に塗っていきます。

近くで見てると簡単そうなんですよね。
あまりの手際の良さについ見入ってしまいます。

部屋の隅も特殊なコテを使って仕上ます。

入り隅

出隅



道具箱の中はいろいろな形のコテでいっぱいです。
使い分けているんですね。(冒頭の写真)




次は 土間のモルタルのふき取り仕上を見てみます。
玄関とポーチの土間はたたき風のモルタルふき取り仕上を標準としています。

少し施工方法をお見せしますね。

たたき風に見せるために、モルタルには少し土の色を付けています。

色のついたモルタルの上から、小石をまきます。



石のまき加減が職人さんの感性でしょうかね。

こんな感じです。

再び石を沈めるように上から馴らしていきます。

ここからがまた職人の腕の見せ所でしょうか。

適度に水が引いてから、スポンジでふき取っていきます。




どれだけ石を見せるのか。。少し変化も付けて。。。

乾くとこんな感じになります。


人が歩くことによってだんだん石が現れてきて、
時間の経過と共に風合いが増してくるんですよ。

「そんな変化も楽しんでいただけるといいですね。」

そんな気持ちで職人さんたちは頑張ってくれています。

皆様の目に触れる際には、建物と一体となり、

何となく雰囲気がいいな~って思っていただけると幸いです。

今回は左官屋さんでした。

森谷