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岩倉の家タイル貼り

岩倉の家。タイル貼り中!

今年も早二月に入りまして寒暖の差が激しいので体調の管理も
とても難しいですよね。皆さまは大丈夫ですか?

今日は岩倉の家からタイル貼りの様子を少しだけですが。

トイレの腰壁のタイルです。2cmx9.5cmのボーダータイル。

現場に搬入されてきたときは、このような30㎝角の紙貼りのシート状です。
目地の太さもキッチリ5mm。


このシートを職人さんが壁に貼っていきます。

カウンター等の形状に合わせてタイルをカットして貼り付けますが、
あまり小さくカットしたり、中途半端な寸法のタイルが入らない方が綺麗なので、
あらかじめタイルの種類と寸法を決めておき、それに合わせてカウンターの
高さや幅などを調整するなど(タイル割と言います。)が綺麗にタイルを貼る秘訣です。



このシートを一面貼り付け、目地の幅もキッチリそろえてから表面の紙を
はがします。
最後に目地材を詰めます。


良い感じに仕上がりました!


「タイルをご検討なさる時のご参考になれば幸いです。」

森谷







京町家リノベーション

築90年! 京町家リノベーションの現場から

今回の現場日記は現在工事中の京町家改修現場から
お伝えします。

京都ならではの狭い路地の中にその現場はあります。
築90年を経過した京町家の改修工事。
工事の方針、進め方、素材や工法など改修工事には多種多様な
要素があります。

今回の改修工事のお施主様は、ただ単にキレイにすることだけではなく、
なるべく京町家の風情をそのままにして、建てられた当時の趣のある町家へ
生き返らせてほしいとのご希望がありました。

プラス浴室やトイレ等の水回りは使いやすく最新なものに入れ替え、
断熱材などの住環境なども改善する、いわゆる京町家のリノベーションでしょうか。


解体工事の様子です。

柱や梁、土壁を残して天井や床などはほとんど撤去します。

徐々に築90年の歳月を経過した建物の構造があらわになってきました。



黒光りした梁なども幾度か行われた改修工事によって隠されてしまっていた
構造材もありました。
今回の改修工事では、構造材の傷んだところは補修するなど、できるだけ当時のまま
見せることにします。




解体前は天井によってふさがれていた、京町家特有の土間の吹き抜け(火袋)
天井を撤去したことによって、その姿が再び現れました。

新築当時からのものと思われる箱階段

傷みが激しいところを直してやれば、まだまだ使えそうですね!
今となってはとても貴重なものです。

内部の建具とかもあえて古建具を使うなど、
お施主様のご要望をお聞きしたり、十木舎からもいろいろ提案するなど、
どんな風に町家が復活していくのか、完成がとても楽しみな工事となりました。



今後も引き続き工事の様子などご紹介していきますので、
良ければまたチェックしてみてくださいね。


森谷

十木舎の現場日記

2017年酉年最初の現場日記!

新春を迎えてから、早20日を過ぎようとしていますね。
遅ればせながら、皆さま本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

今年も十木舎の現場日記では、建築中の現場の様子などを
できるだけわかりやすく、また普段目にすることのあまりないことや、
職人さんの仕事風景なども引き続きご紹介できればと思っておりますので、
時折覗いて下されば幸いにございます。

さて、先日京都でも強烈な寒波に襲われ、十木舎が建築中の「岩倉の家」でも
すっかり雪化粧となりました。


青い空と屋根に積もった真っ白な雪

つい先日足場を外して、外観が現れた岩倉の家。

とても綺麗で外壁の仕上がりもよく、感慨深いものがありましたが、
現場はそうも言ってられません。

現場にやっとたどり着いたのものの、駐車スペースの雪かき
が待っていました。。。

やっとの思いで駐車スペースを確保。

大工さんはこの雪の中も現場で頑張ってくれていました。

内部の造作も佳境に入り、現在大工さんは左官仕上げの下地になるボードを

張っている最中です。



このボードが張れると、大工さんの仕事はほぼ9割方終了です。

続いてはタイル屋さんによるタイル工事や左官屋さんによる壁や天井の

珪藻土の塗作業が始まります


いよいよ現場も仕上げ工事に入っていきます。またその様子もお伝えできればと

思いますのでよろしくお願いします。

森谷


年末年始休業のお知らせ

2016年も残りわずかとなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
十木舎では、9月に完成した大原の家の店舗、
焼き菓子工房&cafe まめの木」さんのビュッシュ・ド・ノエルをクリスマスに
いただき、季節感のある年末となりました。

さて、十木舎では年末年始を下記の日程で休業いたします。
休業期間のメール等のお問い合わせは1月5日(木)以降の
お返事となりますので、何卒ご了承のほどお願いいたします。

■年末年始休業期間

12月29日(木)~1月4日(水)

今年は本当に多くの家づくりに携わらせていただきました。
お施主様をはじめ、ご協力いただきました職人の皆様、ありがとうございました。

多くのお客様と出会いや、職人さん達の支えがあり、
今年も良い一年を過ごすことができたと思います。
来年も十木舎をどうぞよろしくお願い申し上げます。


2016年1月竣工 並河の家


2016年2月竣工 上高野の家


2016年3月竣工 古世町の家


2016年4月竣工 祝園の家


2016年6月竣工 出町の家


2016年9月竣工 大原の家


2016年12月竣工 松井山手の家

現場日記 岩倉の家

岩倉の家  外壁工事

今年最後の現場日記は工程も終盤に差し掛かってきました、岩倉の家からです!
十木舎では外壁の仕上がりに吹き付けのコテ押えを標準仕様として採用しています。
今回はその模様を少しご紹介しますね。

まずは主構造である柱・梁に耐震性・調湿・環境性能を
兼ね備えた面材(モイス)を貼ります。

このモイスの上に透湿・防水シートを張り、雨水の侵入を防ぎます。

シートの上にサイディングの下地でもある胴縁という下地木材を打ち付けます。

これにより外壁内に空気層が確保され、壁内の結露防止の役目も果たします。


続いては、この下地の上に無塗装のサイディングを貼っていきます。
これが吹き付け仕上げの下地材となるわけですね。

サイディングも1枚が90cmx3mにもなる大判のもの使用して、割れやクラックが
入りにくい様にしています。ただし、1枚1枚が大きいが故にとても重たく、
施工する職人さんは並々ならぬ苦労があります。


とはいえ、施工した外壁に何か不具合が出ては大変と。。。
職人さんは気合いを入れてキッチリ施工してくれました。



サイディングが貼れると、次は塗装屋さんの出番です。
ジョイント部分に割れ止めの処理を施します。

また、このジョイント部分をなくすことによって、吹き付けのパターンが
連続することとなり、よりスッキリとした印象に仕上がるのです。



続いて塗料が付きやすいようにシーラーという接着剤を塗っていきます。



それが乾燥してから、一度下吹き付けを行います。

この下吹きが仕上がりの良し悪しを左右するといっても良いので、
とても慎重に施工していきます。

ここまで来ると後はいよいよ仕上げ。
骨材(細かい砂や石)が入った仕上げ吹き付けです。

この吹付をしてすぐさま、あとを追うようにコテを使ってパターン(模様)を付けていきます。



熟練の職人さんにより、手際よく施工されていきます。


このように仕上がるまでには、いくつもの種類の工程によって成り立っております。
外壁工事の流れがざっくりではありますが、わかりましたでしょうか。
ご参考にしてくださいね。


天候の大きな崩れもなく、外壁の吹き付け作業も無事終了。


外壁工事が終わると、現場は足場を外す準備に取り掛かります。
いよいよ外観がすがたを現します。ドキドキして楽しみな瞬間でもあります!

今回、吹き付けを担当してくれた職人さん。
仕事の合間に素敵な笑顔で答えてくれました!!

今年の十木舎の現場日記はここまでとさせていただきます。


来年も家造りの現場から、いろいろご紹介できればと思いますので、

宜しくお願いいたします。それでは皆様よいお年をお迎えください。

森谷