現場日記 岩倉の家から
岩倉の家 <軒のこと>
季節の移り変わりも早いもので、紅葉の便りが聞こえてくる季節となりましたね。
今回の現場日記は周辺にも紅葉の見どころがたくさんある「岩倉の家」からです。
前回もご紹介しましたが、こちらのお宅はリビングに6mを超える梁が入っており
その梁を軒先に長くはね出すことによって、深い軒を支える構造になっています。
家とって<軒>はとても重要な役割をもっていることは、
あまり知られていないかもしれませんね。
春夏秋冬、日本は四季によって多様な気候風土があります。
軒の主な役目として
・夏の厳しい日差を遮り、日光を調節してくれる。
・建物が濡れにくい。吹き込みを防ぐ。
・外壁の汚れ、傷み・劣化を防ぐ。
などがあげられます。特に木造建築には有効かもしれませんね。
事実、昔からの伝統的な木造建築には深い軒が備わっていることからも、
その効果が伺えます。
こちら岩倉の家では、リビングの吹き抜けの前面に特に深い軒が設けられました。
梁をはねだすことによって1m80cmの軒が可能になりました。
軒の天井には、大工さんによって丁寧に張られた杉板
とてもキレイで、建物を引き立てます。
梁とそれを支える柱の間には、大きめのガラスをはめ込み
とても明るく開放感のある空間を実現しました。
これでガラスや軒の工事も終わり、現場は外壁を張っていく工事へと入ります。
大工さんは外部の工事から、いよいよ本格的に内部の造作工事に移っていきます。
ますます気合いが入っていますよ。
今後も現場の進捗の様子をご紹介できればと思っていますで、
宜しくお願いします!
森谷