岩倉の家 上棟しました!
岩倉の家 現場日記
今年は本当に雨や台風が多く不安定な気候が続きましたね~
そんな中、天気の合間に上棟させていただきました、岩倉の家の建て方の様子のご紹介です。
こちらのお宅は、なんといっても、1Fリビングと2F廊下の約15畳の吹き抜けスペースと
深い軒が特徴的な建築です。
軒を深くしたいけど、梁や柱などを玄関や駐車スペースに立てたくない場合がありますよね。
そんなお施主様の要望やデザインを重視した計画を実現するべく、
木造建築の伝統的な技術である「はね木」の手法を現代建築に応用しました。
屋根を支える垂木(たるき)という部材を家の内部より持ち出すことによって、やねの荷重を支えます。
上の写真がそれです。
吹き抜けスペースの屋根は太さ30センチを超える立派な登り梁で屋根を支えます。
長さは7m近くあります。クレーン車で吊られた登り梁を大工さんが慎重に組んでいきます。
完成すれば、この大きな梁が天井に現しになった大空間が見えてくることになります。
材木同士がキッチリと組まれてとても美しいです。
軒の天井も板張りになる予定です。
大工さんの手仕事によって、杉の無垢板を張っていきます。
今後の仕上がりがとても楽しみです!
上棟に至るまでには、お施主様と設計・工事 大工さんや各業者さんと綿密な打ち合わせと検討。
そしてその計画に基づいて、木材を加工し、現場で建て方をいたします。
図面で見てはいたものの、実際に現場で建ち上がった姿を見ると、
格別の思いがこみ上げてきます。
無事上棟を済ませて一息つきましたが、現場はこれからが本番。
お引渡しまで気を引き締めてまいります。
森谷