ブログ Blog

素敵なオーダー暖簾のご紹介

​七月に入りあまりの蒸し暑さに梅雨明けが待ち遠しい今日この頃。
皆さまに気分だけでも涼やかに感じていただける、そんな暮らしのアイテムのご紹介です。


​少し透け感のある麻布にグレイッシュなブルーと柔らかなレモンイエローが綺麗な暖簾。
​こちらは四月にお引き渡しをした「祝園の家」のお施主さまであるY様のオーダー品です☆
​暖簾は出入口以外にも、ちょっとした間仕切りや目隠しとしても便利ですね。


こちらの暖簾を制作したのは、宇治の工房で染めから縫製まで手掛ける永野染色さん。
京友禅で培った技術を生かして、麻布を使ったバッグやコースター等の小物も制作されています。

今回はY様と一緒に工房を訪れて、何種類かある生地から選び、デザインや色を決めていきました。
​オリジナルの図案はモダンなものも多く、現代の住まいに違和感なく溶け込み暮らしを彩ります。



​宇治の工房は経年でグレーになった板張りの外観がいい雰囲気。。

実は代表の永野美和子さんは、十木舎がお世話になっている家具職人・永野さんのお母さま。
​なので、Y様のお宅には息子さんが作ったテーブルもあるんですよ♪
親子で暮らしに寄り添うものづくりをする職人さんとは素敵ですね。

撮影後、完成品が届いたY様からはお喜びのメールをいただきました。
気に入ってもらえて本当に良かったです。ありがとうございました!

お宅訪問~古世町の家~

まいにち曇り空の中、梅雨の晴れ間は本当に嬉しいですね。
​先日、3月にお引き渡しをした古世町のお家にロールスクリーンの追加のご依頼でお伺いし、
その際にお庭や玄関の新緑がとても綺麗だったので、少し写真を撮らせていただきました。


完成時の様子とは違い、やっぱり緑があるというのは良いですね。
足元の植栽はお施主さまが植えられました♪
(下の写真は完成時)

こちらは玄関のアプローチ。


​木部と外壁の質感に緑が映えます。(下の写真は完成時)

​完成した時はもちろんですが、お引き渡し後の様子を拝見したり、
​お施主さまに住み心地の感想をお聞きできるのは、とても貴重な嬉しい時間です。
十木舎の家に息が吹き込まれたのを実感します。Y様本当にありがとうございました!!
(一部木の収縮による不具合があったので、しっかりメンテナンスさせていただきました)

ちなみに。。


​こちらはY様のお祖母さま手作りのニット飾り。
収納のツマミにつけられていたのがあまりに可愛かったので☆モチーフが素敵です!

出町の家 完成見学会開催!

梅雨時期らしい蒸し暑い毎日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
この度、京都市河原町今出川近くにある出町の家の完成見学会を開催いたします。

鴨川や京都御所にも近く、人気の豆餅のお店があることでも有名な賑やかな界隈。
そんな町中にある今回のお家は、狭小地に建つ床面積27.5坪の新築住宅です。
建物間口は約3間ですが、敷地を最大限に活かし採光と風通しを考え計画することで、
快適で暮らしやすい環境を実現しました。

コンパクトであるがゆえに、玄関やキッチン・リビング周りには作りつけの家具を
しつらえ収納量を確保したり、人通りの多い道路からの視線を気にせず植栽などが
楽しめるよう工夫した外構計画など、細かな所まで配慮しています。

また、出町の家 完成見学会の開催日程は6月25日(土)~6月30日(木)の期間で、
​ご予約いただいたお客様をご案内する個別の完成見学会とさせていただきます。
ご希望日の2日前迄にご連絡をいただき、その際に詳しい場所をお伝えいたします。
​※前日・当日のご予約はお受けできない場合がございますので、予めご了承ください。

今回の見学会は、町中や狭小地でお考えの方には特にご覧いただければと思います。
皆さまのご予約を是非お待ちしております!!


​【ご予約・お問い合わせ】
​電話:075-933-3346
​mail:kinoie@juhmokusha.jp
H.P:お問い合わせフォーム


               祝園の家(今回の家とは異なります)

現場日記 出町の家

出町の家  造作

京都市内、出町商店街にほど近い路地に建築中の十木舎「出町の家」

内部の造作も大詰めです。

こちらのお宅では建て替え前の建物に使用されていた、床板を再利用できないかとのご依頼がありました。

長い年月にわたり一緒に生活され、お施主様も特別の思い入れのある物。。。
解体時、丁寧に取り外し、保管しておりました。

黒光りしていて、とても歴史と風格を感じますね。
状態からしてかなりの歳月が経っている様子。

欅(けやき)でしょうか。

無垢材の一枚板、少しひずみが生じていましたので、修正して再利用できるか
判断します。

加工開始です!
電気カンナでねじれを直していきます。

黒く残っている部分がくぼんでいるのでので、削れません。

この部分がなくなるまで、平坦に削っていきます。
当時の木目があらわになってきました・・・



削り終わってビックリ。見事な木目が現れました。

ケヤキの縮み杢(ちぢみもく)、希少です。

当初の建築当時はかなり吟味して材料を選択されていたことが伺えます。


現在進行中の新築住宅でも床の地板として使用し
再び息を吹き返すことになります。
これぞ木のリフォームですね!

左が今回仕上げた欅(ケヤキ)の床板 (オイル仕上げ)
右は床板に合わせて選択した床かまち(カリン)
右端は床の前板(ケヤキ)

出町の家の和室は天井に無垢の杉板を使用した、竿縁天井を採用しています。
杉の天井板がこちら・・・

無垢材なので板それぞれに風合いがあります。

大工さんの腕の見せ所



出町の家、和室中心のご紹介でした。

こちらの現場では、桧(ヒノキ)の造作家具やキッチンの壁・トイレの床にはタイルを
採用されております。今回ご紹介できないのが残念ですが、またの機会に・・・

現場も完成まであと少し、各業者、職人さんも気合いを入れて
頑張っています。

完成がとても楽しみです。

森谷

大原の家 上棟しました!

大原の家  上棟しました!

新緑の頃とはいえ、ここのところ夏が来たかのような暑さが続いております。

現場日記、今回は先日上棟いたしました「大原の家」のご紹介です。

レッカーによる建て方の様子


バックには新緑のキレイな大原の山々と真っ青な空!

天候にも恵まれ、谷間を抜ける風がとても爽やかでした。

お昼ごろには二階の床組が終わり、午後からは屋根組へと作業が進みます。

屋根の上には大工さん。平気な顔で桁の上を歩き回って桁を納めていきます。



二階の中心にはリビングを計画されており、天井には構造を兼ねた登り梁
完成時にはこの梁組が化粧で現しになる予定です。

屋根じまいも大詰め、屋根に野地板を張っていきます。


こちらのお宅では屋根材に瓦を採用しています。
防水の下葺きをしたのち、後日瓦を載せていきます。


整然と並べられた瓦の束


瓦職人さんの手によって並べられ、なおかつ一枚一枚釘を打って固定していきます。


端の袖瓦(そでかわら)に至っては、隙間がないようにすり合わせたり、
雨の切れが良くなるように丁寧に施工します。

まじかに見ると細部にわたって職人の技が光ります。




屋根工事が終わるといよいよ本格的な造作が始まります。

現場日記にてまたご紹介できればと思っています。

森谷