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左官屋さんの手仕事

職人技! 左官の手仕事
珪藻土(けいそうど)塗 と ふき取り仕上


今回は現場から左官屋さんの仕事を少しお伝えします。

十木舎の家では内装の仕上げを珪藻土の左官仕上を標準にしています。

健康への配慮と木の家の特性を生かす建材を使いたいと考えているからなのですが、
珪藻土は調湿や消臭の効果がある建材としてご存知の方も多いですよね。

珪藻土については 仕様のページ を参考にして頂くとして・・・


現場での施工の様子です。


まずは珪藻土の材料に水等を入れてよく混ぜます。




左官屋さんは慣れた手つきで壁に塗っていきます。

近くで見てると簡単そうなんですよね。
あまりの手際の良さについ見入ってしまいます。

部屋の隅も特殊なコテを使って仕上ます。

入り隅

出隅



道具箱の中はいろいろな形のコテでいっぱいです。
使い分けているんですね。(冒頭の写真)




次は 土間のモルタルのふき取り仕上を見てみます。
玄関とポーチの土間はたたき風のモルタルふき取り仕上を標準としています。

少し施工方法をお見せしますね。

たたき風に見せるために、モルタルには少し土の色を付けています。

色のついたモルタルの上から、小石をまきます。



石のまき加減が職人さんの感性でしょうかね。

こんな感じです。

再び石を沈めるように上から馴らしていきます。

ここからがまた職人の腕の見せ所でしょうか。

適度に水が引いてから、スポンジでふき取っていきます。




どれだけ石を見せるのか。。少し変化も付けて。。。

乾くとこんな感じになります。


人が歩くことによってだんだん石が現れてきて、
時間の経過と共に風合いが増してくるんですよ。

「そんな変化も楽しんでいただけるといいですね。」

そんな気持ちで職人さんたちは頑張ってくれています。

皆様の目に触れる際には、建物と一体となり、

何となく雰囲気がいいな~って思っていただけると幸いです。

今回は左官屋さんでした。

森谷

松ヶ崎の家 完成見学会終了

松ヶ崎の家 完成見学会が終了しました!

先週末14日・15日に開催した松ヶ崎の家の完成見学会が無事に終わりました。
今回は前回(長岡京の家)の見学会からわずか3週間後の開催でしたが、
両方にお越しいただいた方も何組かおられて、とても嬉しい限りです♪

十木舎では限られた敷地条件やご予算の中でも、それぞれのご家族の思いに
寄り添ったご提案を一棟一棟、丁寧におこないます。
その結果、十木舎の家は基本の仕様がありながらいつも個性豊かに思います。

住む人に喜んでいただくのはもちろん、その家に来た人にも居心地の良さや
美しさを感じてもらえるような家が十木舎の目指すところです。

今回も快く見学会にご協力くださったお施主様のO様、ご近隣の皆さま、
そしてご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!


<階段下のスペースを利用したスタディコーナー>
小さな吹き抜けはトップライトの効果をもたらします。

松ヶ崎の家 完成見学会開催

松ヶ崎の家 完成見学会を開催します!

三月に入り、ようやく少しずつ春の訪れを感じるころですね。
この度、十木舎では京都市内で初の完成見学会を開催することとなりました!

会場となる松ヶ崎の家は、専用通路の奥に建つ建物間口二間半という限られた条件ですが、
光と風をとり入れるのはもちろん、お施主様の希望である小上がりの畳リビングや掘り炬燵を叶えた、
コンパクトとながらこだわりのお住まいです♪
今まで十木舎の家をご覧になられた方も、そうでない方も、是非この機会にお気軽にお越しください。

尚、駐車場に限りがありますので、事前に電話 075-933-3346 またはメールでご予約をお願いします。
(前日、当日はお電話でご予約ください。いつもながらささやかなプレゼントもご用意しています☆)

スタッフ一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。


長岡京の家 完成見学会終了

長岡京の家 完成見学会が無事に終了しました!

先週末21日・22日に開催した長岡京の家の完成見学会は、
約30組・60名のお客様にお越しいただき、大変盛況に終えることができました。

特に土曜日はお天気にも恵まれ、春を感じる暖かな陽気と会場の熱気で少し汗ばむほど!
皆様それぞれ熱心にご覧いただき、「来て良かったです♪」とのお言葉は本当に嬉しい限りです。

今回のお家の見所はなんといっても螺旋(らせん)階段でしょうか。
玄関の古建具との相性もぴったりで、お施主様のセンスが光ります☆


こちらの階段については工事ブログ現場日記も是非ご覧ください。


2階ホールの本棚と吹き抜け周りのアイアン手摺。
杉板張りの勾配天井が空間に奥行をあたえます。

他にもお見せしたい写真は色々とありますが、また後日実例紹介で・・・。

お施主様のY様・ご家族の皆様、ご協力いただき本当にありがとうございました!

大久保

戸建てリフォームのご紹介

『B様の家』 -戸建てのリフォーム-

昨年末になりますが、京都の伏見にて戸建てのリフォームをさせていただきました。

ブログで紹介する機会を逃していましたが、お引き渡しも済んで昨日お引っ越し後の階段手摺取付など、最後の仕事を無事終了させていただきました。
やっとひと安心でこの機会にと思いまして、ご紹介させていただきます。

ご夫婦とお子様2人、お母様の5人でお住まいの約30坪ほどの家ですが、ご実家であるこの家は築年数も大分経っており、これから住み継ぐ上で建て替えかリフォームかを迷われていました。
もともとリビングは隣地との関係から光が入りづらく、日中でも暗い印象がありました。
B様のご要望としては、とにかく明るく木の香る気持ちの良い家にしたいということ。ご相談を進める中で、コストやご入居時期など与条件を考えた上で、リビング・キッチンなどの1階まわりを中心としたリフォームに決まりました。

幸いなことに家の健康状態は比較的安定していて、構造体にも変形や傷みなどがほとんど見受けられませんでした。
ただ、そうは言いましても昔の住宅ですから、断熱対策や湿気対策などこれからお住まいいただく上で見えないところもしっかりと手を入れないといけません。
不足部分の断熱材の充填や、湿気が上がらないよう基礎の土間打ちなどもさせていただき、家の基本性能を向上させました。

また、内装についてはキッチンやお風呂などの設備を一新するのはもちろん、B様の一番のご要望を実現する為に下屋部分のサッシを撤去し、構造に気を付けながら壁を取り除いて大きな開口面としました。
お母様の移動に負担が無いよう段差なども極力なくし、外にも出やすいように大きめなウッドデッキも造作させていただきました。
やはり、使用した素材はお決まりの十木舎の基本的な仕様。桧の床板、珪藻土の左官仕上げの壁面、そして、天井も桧の板張りです。

今までの家の記憶に加えて、これからのお子様のご成長と共に新たな家の年輪が刻まれていくことを願っております。

奥村


BEFORE 


BEFORE キッチン周りは狭く、リビングは隣家と接近している為暗い印象です。


計画スケッチ① 
リビングからキッチンを見る。
構造を確認しながら壁を取り除き、広がりが感じられるようイメージしました。


計画スケッチ②
キッチンからリビングを見る。なるべく開放的に、本棚造作や収納なども計画に加えました。


AFTER リビングからキッチンを見る。


AFTER キッチンからリビングを見る。


本棚・収納造作


階段下を使った、キッチン脇の収納造作


リビングの開口部


大きめなウッドデッキ

詳しくはまた、実例紹介でご紹介する予定です。ご期待ください!